目次 > 第1回・第2回勉強会を開催しました。

 

 

■第2回勉強会の概要


日時 平成24年1月27日(金)18:00~
場所 TKPガーデンシティー札幌きょうさいサロン
参加 35名(意見交換会を含む)
講演1 「新たな福祉と地域の関係づくり -地域の課題を『宝』に変えて-」
講師 (社)北海道総合研究調査会
専務理事 五十嵐 智嘉子 様
講演2 「観光とまちづくり -今、後志でおきていること-」
講師 久須美英男プランニング事務所
代表取締役 久須美 英男 様
 
 

■講演1 
「新たな福祉と地域の関係づくり  -地域の課題を『宝』に変えて-」


1)「共生型ケア」から「共生事業」へ

1993年、富山赤十字病院を退職した3人の看護師が開所した「このゆびとーまれ」は、高齢者、障がい者、乳幼児を一緒にケアする民営デイケアサービス施設であり、全国先駆けの共生事業。

 

2)「北海道共生プロジェクト」の取組み

北海道の共生事業は平成19年秋にスタート、2012年現在、全道115カ所で地域の実情に応じた多様な展開を実施。北海道では、ニーズ志向の事業展開、「入口」から「出口」までの一貫したケア、地域に「あるもの・こと」すべてが資源、しっかりした事業運営の組織体づくり等を共通理念として取り組んでいる。

 

3)当別町での取組事例

学生ボランティアからのスタートし、3年間の経 験を通して学生たちは「自分たちは、町内の方たちに受け入れられている」と実感し、就職せずに町内で起業を決心し、現在NPOを設立し2つの共生型事業を運営。

2002年:利用者年間 46名(信頼感がなかった)

2003年:年間利用者122名(口コミで広がる、信頼感の確立)

2004年:年間利用者512名(自信と確信)

2005年: NPO法人設立

2009年:年間利用者5,000名(支援費制度;児童デイ、児童居宅)

 

4)北海道型共生事業の創出を目指して

「地域の課題やニーズに真正面から向き合うことが大切。そして win-win の関係になるような仕掛けづくりがとても重要。」との貴重なアドバイスをいただきました。

 

 

 


共生型地域福祉ターミナル (当別町)

 

■講演2 
「観光とまちづくり  -今、後志でおきていること-」


2007年、後志地域が持つ「奥行き」と「発見の可能性」を発信する活字メディアとして「BYWAY 後志」を発刊。当初、上下巻で終わる予定が地域の方や関係者の熱意で今日まで継続している(現在十巻)。

発刊後、地域ネットワークが形成され、ともすれば埋もれてしまう地域の物語、文化、観光資源、人々にスポットライトが当たった事例などをご紹介いただきました。

 

BYWAY 後志で取り上げられた記事(一部抜粋)

 

 

 

 

 

 

■第1回勉強会の概要


日時 平成23年6月27日(月)18:00~
場所 KKRホテル札幌
参加 52名(意見交換会を含む)
講演 「“北海道の逆襲”-北の大地から立ち上がれ!」
講師 鷲田研究所 井上 美香 様
 
 

■ご講演の概要


「北海道の逆襲(彩流社)」の著者である井上美香様を講師にお招きし、ご講演をいただきました。

1)日本が"発見"した北海道とは

   ・後手後手だった蝦夷の発見

2)幕末から続く依存体質

3)北海道のイメージに一言

   ・イメージに縛られているのは北海道人だ

4)北海道の希望の星・三人衆は皆オタクだった

  ・夕張希望の杜:村上智彦医師

  ・植松電機:植松努氏

  ・旭山動物園:坂東元園長

5)北海道の自然をビジネスチャンスに

6)北海道は物語の宝庫だ etc.

など、北海道の歴史的な特徴や、北海道人の特徴的な気質や考え方、北海道を元気にするために頑張っている方々とその功績などを多数ご紹介いただきました。

 

 

■会員アンケートの結果報告


会員を対象にアンケートを実施(全333回答)。これらの回答は、今後当会でワークショップを開催し、改めて分析する予定

 

設問1 “北海道らしさ”について(146回答)

・四季の情景は美しく逞しく変化に富んでいる。

・北海道人は自ら切り開くという自立・開拓者精神に欠ける。

・歴史認識が意外と低い 等

→北海道の自然、気質など多岐にわたる分野について多様な回答を得た。

 

設問2 北海道観・北海道人の気質について(106回答)

・物事に対するスピード感がない

・過去の風習・伝統に拘泥せず、北海道初の新しい文化を 創り出せるというメリットを有する 等

→慣習・伝統に関する回答が多かった。

 

設問3 北海道の課題について(37回答)

・多様な再生可能エネルギーの技術開発に取り組んでいない。

・付加価値の高い商品の生産に取り組むべき 等

→経済・産業・技術に関する回答が多かった。

 

設問4 北海道の課題解決策について(44回答)

→設問3同様、経済・産業・技術に関する回答が多かった。

 

 

 

■今後の活動について


5月25日に熊谷勝弘氏(元北海道開発局長)を講師に招き、第3回勉強会を予定。今後とも継続して “北海道を元気する”勉強会を開催していく予定です。